公務員という働き方は、
安定していて、恵まれている。

そう言われることが多いと思います。
実際、それは事実でもあります。

ただ、このページでは
公務員という仕事を
良い・悪いで評価することはしません。

ここで扱いたいのは、
「公務員という枠組み」そのものです。

枠組みとは何か

枠組みとは、
個人の意思や努力とは関係なく、
あらかじめ決められているルールや構造のことです。

公務員という枠組みには、
例えばこんな特徴があります。

  • 組織への所属が前提
  • 異動は基本的に自分で選べない
  • 評価と報酬が直結しにくい
  • 年功序列が強い
  • 個人の専門性が見えにくい

これらは、
誰かが悪意を持って作ったものではありません。

組織を安定的に運営するための仕組みです。

個人の意思が反映されにくい構造

公務員の仕事では、
「正しいと思うこと」と
「やること」が一致しない場面が多くあります。

  • 組織として決まった方針
  • 上から降りてくる判断
  • 前例踏襲

個人の納得感よりも、
組織としての整合性が優先される。

これは、
組織である以上、ある程度は避けられません。

ただ、この構造の中に長くいると、
「自分で決める」という感覚が
少しずつ薄れていきます。

ジェネラリスト量産の仕組み

公務員は、
幅広い業務を経験できる反面、
一つの専門性を深く積み上げにくい仕組みです。

異動によって、
仕事内容は変わり続けます。

結果として、

  • 何でもそれなりにできる
  • でも、これと言った専門はない

という状態になりやすい。

これは、
組織にとっては都合がいい。

でも、
個人が組織の外に出た瞬間、
価値が分かりにくくなる
という側面もあります。

枠組みの中では、評価が人生を左右しにくい

公務員の評価制度は、
「大失敗をしない」ことを重視する設計です。

成果を出しても、
急激に待遇が上がることは少ない。

逆に、
多少サボっても、
すぐに大きな不利益を被ることも少ない。

この仕組みは、
組織を安定させる一方で、

  • 頑張っても報われにくい
  • 力を抜いても問題が起きにくい

という空気を生みやすい。

真面目な人ほど、
ここで違和感を抱きます。

問題は「向き不向き」

ここまで読むと、
公務員という枠組みが
悪いもののように見えるかもしれません。

でも、
そうではありません。

問題は、
この枠組みが
すべての人に合うわけではない
という点です。

  • 決められたルールの中で働きたい人
  • 安定を最優先したい人

にとっては、
とても向いている枠組みです。

一方で、

  • 自分で選びたい
  • 納得して動きたい
  • 意味や目的を重視したい

人にとっては、
息苦しさを感じやすい。

枠組みを知ることは、責めることではない

公務員という枠組みを理解することは、
誰かを否定することではありません。

自分を責めることでもありません。

「合っているかどうか」を
冷静に判断するための材料です。

そして、
今すぐ合わないと感じたからといって、
今すぐ出ていく必要もありません。

次に考えるべきこと

枠組みを理解した上で、
次に考えるべき問いはこれです。

この枠組みの中にいる間に、
自分は何を準備できるのか。

次のページでは、
辞める・続けるを決める前に、
どんな視点でキャリアを設計すればいいのかを
整理していきます。

辞める・続ける前にやるキャリア設計